🎮 命の重さが戦術を変える――PS2屈指の戦略RPG『ヴィーナス&ブレイブス』徹底紹介

タイトル | ヴィーナス&ブレイブス ~魔女と女神と滅びの予言~ |
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ハード | PlayStation 2 |
発売日 | 2003年2月13日 |
ジャンル | ファンタジー戦略RPG |
開発元 | ナムコ(現バンダイナムコゲームス) |
プレイ人数 | 1人 |
本作の主人公であり、かつて「戦場の鬼神」「神殺しのブラッド」「惨劇のディアボロス」と恐れられた伝説の戦士。
現在は穏やかな青年の姿をしているが、実年齢は345歳。ある事件をきっかけに不老不死となり、300年以上の時を生きている。
その白い腕に刻まれた無数のタトゥーは、自分が守れずに死なせてしまった者たちの数だけ刻まれている。
人間臭さを捨てきれず、生きて死んでいく者たちに対して、達観した目を持つことができない男である。
ブラッドに不老不死の力を与えた女神であり、彼に100年後の世界滅亡の予言を伝える。
人類が滅ぶ未来を確実に回避するため、常に効率的な判断を優先する合理主義者。
そのため、戦う意欲はあるが戦闘力が劣る団員の処遇や、予言回避のための行動を優先して目の前の困っている人を見捨てるかどうかなど、ブラッドとたびたび意見を衝突させる。
しかし、ブラッドや日々を懸命に生きる人間たちの生き方に触れることで、少しずつ変わっていく姿が描かれる。
舞台は、神話と伝承が息づく中世風ファンタジー世界。主人公「ブラッド」は不老の身体を持ち、滅びの予言を止めるために300年の旅を続ける。
仲間たちは老いて死に、次の世代へとバトンを繋ぐ――
このゲーム最大の特徴は「キャラの寿命」。仲間たちは成長し、老い、やがて死を迎える。
その命をどう使い、どう守るかがプレイヤーの戦略に委ねられる。
水彩画調のアートと幻想的な音楽が織り成す、美しくも切ないファンタジー世界。
立ち絵や背景も丁寧に描かれており、命の儚さを引き立てている。
「仲間が老いて死ぬゲームなんて他にない。別れがこんなに重く感じるとは…」
「誰に何を託すか、どんな部隊を作るかを考えるのが楽しい!」
「終わった後、しばらく余韻から抜け出せなかった」
本作は2003年にPS2で登場後、2011年1月20日にPSP版『ヴィーナス&ブレイブス PORTABLE』としてリマスターされました。
快適さが大きく向上しており、携帯機で手軽に楽しめる名作です。
『ヴィーナス&ブレイブス』は、前作『セブン モールモースの騎兵隊』(PS)と世界観を共有しています。
こちらも命と継承をテーマにした、重厚な戦略RPGです。
『ヴィーナス&ブレイブス』は、ただの戦略RPGではありません。命の連なりや戦術の妙を通じて、プレイヤーに深い余韻を残す名作です。
今なお語り継がれるその魅力を、ぜひあなたの手で体験してください。